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カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

2004 05/16

フランスサーカス心得 中止について

ヨーロッパで舞台公演が中止になることは結構良くある…。今日はその例をいくつか挙げてみましょう。 僕が以前参加していた、出演者13人のフランスのサーカス「cyrk13」での事。 ●アーティスがひとり怪我をして、舞台に立てなかった。中止にするはずだったのを振付家(10年前にフランスアルベールビル冬期オリンピック開会式を演出した振付家!)自らが舞台に立って代役を務めた。振付家はこのときかなりハラが出ていた!ので公演後、物議をかもした…。 ●ノルマンディーの海岸で2週間の公演をやっていた時、風速110メートルの風が吹き、中止。(フランスの法律では風速80メートルで公演中止、90メートル以上は危険域で誰も入ってはいけない。確か…) その次の日はさらに風が吹いて、テント(ちなみに客席1000人の大型テント)が破れ、中止。 新しいテントを張り替えて4日後から公演再開…。 ●スケジュールの手違いで、他のサーカスとダブルブッキングした一人のアーティスト。彼はそのときの公演地アントワープからもうひとつのサーカスが公演をやっているアビニョンのフェスティバルへ僕らを捨て出発。僕らは中止にするはずのところを代役を立て公演続行。 アビニョンに出発した彼は、芸術家達のデモでフェスティバル自体が中止になり、まるまる一か月公演中止の目に遭う…。    今やっている二人の作品で…。 ●ポルトガルで劇場が停電になった。中止にするはずが本番30分前に復旧。リハーサルなしで本番を迎える。 ●舞台のサイズが小さくて、空中ブランコが吊れない! 中止。こないだ5月もそのせいで中止。頼むからもっと早く確認してほしい。 ●本番中に二人して作品を忘れたことがある。二人とも忘れてしまったのでフォローのしようがなく、結局ラストシーンに無理矢理つなげて終わらせた。約一時間の作品が35分ぐらいで終わってしまった。でも観客は誰も気付いていなかった。ヨッシャ! ●本番中に舞台の上から相棒が消えた。結局残り15分をひとりで即興でつなげて終わらせた。相棒は本番中に体調不良で裏でぶっ倒れていた。観客はそういうものだと思っていたようで、誰一人として異変に気付いていなかった。 ●本番中、僕の頭に20キロ近い空中ブランコが空中から振り落とされて激突!あたま真っ白、目ん玉飛び出た状態で退場。その後再登場してなんとか終わらせた。そのあと相棒と楽屋でケンカ…。そのあと仲直り。 僕らじゃないけど、サーカス本番中でアーティストが骨折したりすることもあるし、なかには亡くなってしまう場合もある…。専門テクニックにもよるけど、こないだ僕の知り合いがちょっとした不注意でブランコの練習中の事故で亡くなった…。 こんなこと書いていると、危険なイメージを持ってしまうかもしれないけど、基本的なことをしっかり守ってやっていれば、サーカスは安全なものだし、中止になることはめったにない。 きちんとアーティストそれぞれがサーカスの専門テクニックのルールを守って演技をしていれば、サーカスは安全だ。 なんだか交通道徳みたいだな…。 ●サーカス学校に居た頃、僕ら生徒達が作った作品発表会を、学校側が「内容がけしからん」といって中止を決定。たしかにフリチンで走り回ったりちょっとヤバいシーンがあったことはみとめよう。僕らは「表現の自由」をスローガンにデモで抗議をして結局中止を撤回させたことがある。内容ももちろん変えたけどフリチンは変えなかった。 アーティストとしては本番中のアクシデントや中止ほど恐ろしいものはない。でも観客にはけっこう面白いものなんだろうな…。 では、6月のBougez pas bouger 公演スケジュール。 ○月6日 Monpellier(フランス) 17h/19h  テント公演(フェスティバル Printemps des comedian)   ○6月18日 Bure sur ivette(パリ郊外線 RER B〓線) 20h30(ジャグリングフェスティバル) ○6月19日 Montreuil (パリ地下鉄 9番線)21h (劇場サイズがわからないので今のところ公演未定) ○6月24、25、26日 Brescia(イタリア、ミラノの横)(コンテンポラリーサーカスフェスティバル) ぜひ、見に来て下さい!!!

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