カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

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トゥールーズツアー パート2  < ロデズ > 

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ブリュズMJC劇場のスタッフ「ジャン・フランソワ・シラク」


2/24
トゥルーズから車に揺られて一時間と30分、起伏のある農村地帯を抜け、小高い丘が見えて来た。オーベルニュ地方「ブリュズ(BRUZ)」。

その丘は、おおきな木の切り株のようにそびえ立っていて、その頂きにはいくつもの建物が見える。ワクワクしてきた…、なんだかこれから冒険するみたいだ。
 
町にはいると、この町にしてはでかすぎるロマネスク様式の教会がある。10世紀頃、人里離れたこの辺りの地域はお祈りのための絶好の場所だったらしく、いくつもの大聖堂が点在しているらしい。

もっと田舎かと思っていたら結構スーツ姿の人もおおく、学生もいっぱいいる。ただ移民は少なそうだ。移民はだいたい都市の郊外に追いやられてしまう。特に南に来るとそれがハッキリしている。
そのことについてまわりのフランス人に聞くと、いつもみんな「セ・アンプ・ラ・ゲール…(ちょっとした戦争(対立)があるんだ…)」と困ったように答える。

劇場につくと、そこの舞台監督「ジャン・フランソワ・シラク」が出迎えてくれた。
ちなみに僕らのマネージャー「ジェフ」の本名はジャン・フランソワ、そしてフランス大統領はシラク。いったいどっちの血を引いているのか、観察してみたが、まったくどちらにも似ていない。
そもそもヒゲは二つに束ねられ、そのお下げの先は、水色のゴムで結ばれ、髪はオオカミカットで、昔いた日本のヤンキーのようだ。

さっそく彼といっしょに、舞台に空中ブランコを取り付けはじめた。

「曲をかけたい」というので「ウイ」とOKを出すと、曲とともにでかい声で歌いはじめた。最初はパンクから始まりロック、レゲエへと移行する。腰をクネクネ動かしながら、世良公則ばりに歌いつづける。とんでもないシラクだ。
劇場ディレクターがきたのでやめるかと思ったら、おかまいなし、態度も大統領級だ。
ディレクターもいい人で彼の好きにさせてるらしい。歌ってない時はひたすらギャグを連発する。僕の名前「ケイスケ」を「ケスクセ(これは何)?」「キィセキ(誰)?」、「ケイズク(???)」とかいってひとりでうれしそうに楽しんでいた。憎めないやつだ。そして仕事はちゃんとやっている。

本番は客席半分ぐらいしか埋まらなかったが家族連れが多く、本番中に舞台で演じている僕らに、客席から話しかけてくる子供もいて、ほのぼのとしたいい公演だった。

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