カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

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2007年 最後のダンスツアー パート4

☆エディーマーレムカンパニー、「Champs de Force」2007年最後のツアー☆(11月15日〜26日)                                                                       パート4
◆イタリア/トリエステ公演◆                                                                    
thumb_1201821796.jpg                                             イタリア、アドリア海を望む港町、トリエステ。                    スロヴェニアとの国境近くにあり、昔から国境紛争など戦火が絶えなかった。        その町で、イタリア人とスロヴェニア人が協力しあって、さまざまな文化活動をしている。                                   ぼくらの公演も彼等の文化活動のおかげで公演が決まった。                 公演場所の在伊スロヴェニア人達が建てた劇場は、なぜか町の地図には載っていない。       そもそもスロヴェニア人関係の施設はすべて、町の地図から外されている。スロヴェニア人と共存していく事を決めた人達と共存をいまだに拒む人達とが、今でも対立しあっているようだ。                                                                          この作品に出ているダンサーは12人、その中に男はシディ、アルド、僕の三人だけ。そしてぼくら野郎三匹は公演前のワークショップを担当するために、皆よりも一日早く現地入りした。                                           thumb_1201822432.jpg                                                                                  ヴェネチアまで飛行機で飛んで、そこから車で約2時間かけてトリエステに到着。と、そのとき自分達の前を市バスが横切ってゆく。バスの後ろに今回の公演の広告が貼ってある。しかも僕ら男三人がパンツ一枚でポーズをしている写真がデカデカと!             いたるところを走る市バスにこんなぼくらセクシーガイ達の悩殺写真を貼っていたら、みんな鼻血を出しすぎて大変なんではないだろうか。きっと明日のワークショップは黄色い声を上げるイタリア美女達に囲まれてよだれもん…、いや、収拾がつかなくなってワークショップが大変なことになる!!thumb_1201822206.jpg                                                                       そして次の日。                                 僕が担当の隣町ゴリッジアで行われた二日間のワークショップには、地元大学の俳優課やダンサーそして健康のために体を動かしに来た市民の方々が来ていた。イタリア人とスロヴェニア人の10代から70代までの男女。                                                              のんびりとしたローカルな雰囲気のなか、ダンスの中に逆立ちのバランスを入れたクラスを進めていく。                                                                             thumb_1201822206.jpg                                              すげー…、一番頑張っていたのはイタリア人の70代のおばーちゃん。身体能力はかなり高い。逆立ちは一人では出来ないけど、手伝ってあげたらちゃんとひとりで止まれていた(瞬間だけど…)。                                                                         今回このワークショップを企画してくれたのはとても気さくなイタリア人のラウラ。彼女はクラスの後に僕をレストランへ招待してくれた。                       子供の頃からバレエをやっていたが、今は踊り以外の生活…、彼女の言葉を借りると第二の人生を思いっきり楽しんでいるそうだ。いまでも踊る楽しみをみんなと共有するために、こうしてワークショップをオーガナイズしている。                                         そんな彼女の身のこなしにはなにか特別な気品が漂っている。バレエをやっていたから…、それだけでは説明できないような、ただ者じゃない、なにか特殊な環境に身を置いてきた人特有の気高さのようなものがある。それでいて、まわりが放っておかずにはいられない「花」のようなものもある。                                                16歳の頃にミラノで、バレエ界の重鎮ヌレエフの公演に参加したときの思い出を語ってくれた。                                                     「カーテンコールで主役のヌレエフが群舞の私達の所にきて、みんなにお花を一輪ずつ配ってほっぺにキスしていったの。あんな偉大なダンサーが私達に声を懸けてくれるなんて思いもしなかったわ。ましてやお花なんて。…、そしてわたしの番がやってきたの。彼が私の前に来た時には心臓が飛び出るほどドキドキしたわ、そして私の肩に手をおいて、ほっぺにキスしてくれたの。当時16才の小娘の私にとっては人生最高の瞬間よ。しかも次の日その時の写真が…、私のほっぺにヌレエフがキスをした瞬間の写真が、新聞に大きく使われたのよ。今でもその新聞は私の宝物。あぁ、目をつぶると今でもその時のことを思い出すわ。私のまぶたの奥ではまだ彼が生きているようよ…。」(※ヌレエフは故人です)                                        そう語る彼女がふとシニョン(お団子結い)をした16歳の少女に見えた…。まるで僕も彼女と一緒にその瞬間にタイムスリップしたように。                                                 thumb_1201821921.jpg            モッザレラのサラダ。ラウラの話しを聞きながらもちゃんと食べる事を忘れない。                                     気がついたら、フルコースランチで結局3時間もテーブルに座っていた!                                                 ペルピニャン→トゥールーズ→トリエステでの公演を終え、2007年の活動も残すところ、自分のカンパニーの公演のみ。                                                                   今回もいろいろな人との出会いと、それぞれがもつ思い出に触れられた。今と、そしてこの先ももう少し、舞台人としてヨーロッパで旅し続けていける事に感謝!!!                                                 thumb_1201822157.jpg









                                           

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