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カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

2007 08/01

サーカスアートの国 フランス パート4

2001年7月フランス国立サーカス大学CNACでの研修報告から、現在のフランスサーカスを検証する試み

サーカスアートの国フランス パート4

<日本のこと>
6年前に比べると日本もいろいろと状況が変わった。
一つはサーカス学校が出来た事。もうひとつは、いろんな大道芸のフェスティバルやお祭りが出来た事。さらにもうひとつ。東京がヘブンアーティストをつくって大道芸を許可制にしたこと。
日本は今までにないぐらい大道芸が盛んな国になっている。

<対決!日仏アーティストのギャラ>
投げ銭世界一!といわれる日本だけあって、やる気とテクニックがあれば、投げ銭だけでも食べていく事が可能だ。
イベントのギャラもプロになれば、日本人で1日5万円ぐらいで仕事を取る人もいる。フランスなら現代サーカスで1日手取り200ユーロ前後、今の相場で円換算すると悪くない感じするけど、実際生活してみると1ユーロが100円みたいな感覚なので1日の出演料2万円前後ってことか…、や、安すぎる!
フランスで大道芸やっても投げ銭なんて日本みたいに入らない。

単純に金額だけ考えたら日本の方が絶対に良いのはあきらか。しかしフランスは税金などが高い分、労働傷害保険、アーティスト保証(失業手当)、バカンス基金、著作権料など副収入がいろいろ。結論としては難しいところ。

日本の大道芸はイベント予算やあらゆる企画に対応できるようにピン芸人(ひとり)やコンビが多いのに対して、フランスでは大道芸はグループで行う事が多い。

日本はクライアントの意向に合わせたものや、サービス精神のある芸人が求められるが、フランスでは芸術的成功、作品的成功を求められる。
そもそもやろうとしている事が全然違う。日本の大道芸フェスティバルは企業や行政に委託されたイベント会社や芸人派遣会社がクライアント。フランスは公共の助成金によって地元の劇場や芸術や教育に携わる人達が運営する。どちらも求めているゴールが違う。だから最初から同じ土俵ではない。

時代も変わり、現代サーカスや大道芸を目指してフランスやヨーロッパに来る外国人(日本人も含む)は増えた。今後もっと増えるかもしれない。日本以外の価値観をもつ世界で勝負することで、いろいろ感じることもあるだろうし、日本の現在の文化状況がクリアーにみえたりする。

僕がフランスで仕事を始めたときは、日本とは全然違う社会システムに最初はとまどった。しかし知ってしまうとどうという事はない。逆に多くの社会保障や納税者の権利など、社会からの恩恵というものを感じずにはいられない。(ただし、仕事をしないとたいした権利はないけど)


外国人なら避けては通れない滞在許可証、労働許可証の問題もあるけど、それはまた別な機会で触れよっと…


いつもお世話になっている、札幌ジャグリングクラブまめぞうさん/だいどんでんに於いて                                           thumb_1185971398.jpg
                                              <日本の活動>
2001年の研修報告にも出ているけど、「体風の芽」というパフォーマンスフェスティバルを、地道に続けている。 
残念ながら去年はスケジュールがあわなくてお流れ。今年もまだどうなるかわからないけど、出来る人が中心になってやってくれる事を願う。
あとは東京や札幌でヨーロッパのアーティスト達とヌーボーシルク企画を成功させて、多くの日本の方と繋がった。アーティストも札幌ラーメン食えて大喜び。

札幌での公演場所 芸術の森 2004年                                                                                                                                
ワークショップは年にかならず一回はやっている。日本での活動は常に頭の中にある。
パフォーマンスの興味を増やすための企画、アーティスト同士が交流して刺激しあう機会を増やしていきたい。
 

<体風の芽>打ち上げ                                 thumb_1186037775.jpg
                                              まだまだサーカスの旅はつづく…

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