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カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

2007 05/03

はー! げん! だっつ!

公演地で何を食べるか…、それが問題だ。

以前は舞台で動くために、公演前日ぐらいからは軽いものを食べるようにしていた。 
でもアフリカ公演を体験してから気が変わった。

アフリカの発展途上の国では流通もままならないので、当然その土地のものを食べる事になる。つまりその辺歩いてるニワトリや羊や牛を食らう。
マダガスカルの田舎では、目の前に放牧された牛を見ながら牛を食った。そして現地の人たちがするように、その食べた獣の力にあやかる事によって、それと同じものを自分に取り込む作業をする。

牛のように突進する力強さも欲しいし、水の中を自由に泳ぐ魚みたいになりたいし、ある時はニワトリのようにコケコッコー!と元気よく叫びたいし、羊のようにおとなしさの中に隠れた火のような力強さを身につけよう、というわけだ。
だからその土地のものであれば僕はなんでも食べる。その土地の本物の食べ物を食べてその土地に同化する作業がその時の舞台のエネルギーを高めると、それ以来思うようになった。

現地の彼らは食べるだけじゃなくて、動物の骨を身につけたり、わざわざ動物の爪痕のような傷を身体につけたりして、動物や自然界のものを更に自分に取り込み同化しようとする。
そもそもアフリカに住む彼らにとっては、もともと当たり前の考え方だった。きっと日本だって昔はそういう事があたり前だったんじゃないだろうか。

残念ながら都会に住む多くのアフリカの人たちも、その事を忘れてきてしまっている
そして僕らの住む先進国では、本当にその土地のものを食べる事は難しい。だからいつでも本物の食べ物を食べているわけではない。
世界はどんどんマクドナルドとファミレスチェーンとコンビニの世の中になっていく…。

ちなみに今週は、パリ郊外の大型ショッピングセンターの中にある劇場でリハーサルをしている。ここでもとうぜん土地のもの(ショッピングセンターの中のもの)を食べる事になる。

周りはすべて大型チェーンのレストランばかり。仕方がないのでハーゲンダッツのストロヴェリーチーズケーキアイスを食べた。

本番はアイスクリームのように冷たく、ストロヴェリーのように甘く、チーズケーキのように濃厚に踊れるかもしれない。

もしくは「ハー!」っと跳んで「ゲン!」と踏ん張って「ダッツ!」と脱力できるかもしれない。
これでうまくいったらハーゲンダッツがスポンサーにつくかもしれない。

アイスクリームと同化して、万人にウケるその冷たさと甘さにあやかろう。

というわけで、自分達の作品づくりをずっとやっていたけど、ここで一休みしてダンスの舞台に出る。

カンパニーHeddy Maalem(エディマーレム)
作品名 Un champs de Force
12人のダンサー(ヨーロッパ、セネガル、韓国、日本などなど)による即興中心の作品
※本来は12人だけど、パリ公演はセネガル人ダンサーが二人欠席なので出演は10人。

★パリ
日時:5月4日(金)、5日(土)両日とも20時30開演 (公演   時間約一時間15分)
場所:Thratre Agora
行き方:パリ郊外 RER D線でEvry courcouronnes下車徒歩5分(Malesherbes行き/chateletから約40分)
 駅横のCentre Commercial の中、Cinemaの横。
一般入場料:20ユーロ

その後の公演地
★ルーアン
日時:5月10日

★フォア(Foix)
日時:5月22日

そして6月は自作公演。


この間は稽古先のロワール地方で鱒を食べた。その時に仕入れたものだそうだ。ホントに土地のものかどうか知らないが、魚を感じるように意識して食べてみた。 


                     thumb_1178138746.jpg


身体ばかり動かしていても疲れるし、文章ばかり書いてても頭が固まってくるから、たまには舌を(ついでに目も)なごませよう。



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