カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

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サーカス芸人とフォアグラ…

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8月8日、フェスティバル・ミモスの[conference de presse(記者会見)]。左からマチュラン、セバスチャン、僕。

 「・・・フォアグラが・・フォア・グラを・・・・・・・・フォアグラに・・・フォアグラ食べたい!!!」

フランス/ペリゴール地方、ペリグーでの僕らの会話はこんな調子でフォアグラの話ばかり…。

 ここペリグーは美食の町として知られ、トリュフやフォアグラを気軽に楽しめるのが魅力だ。

というわけで今回の主役はフォアグラ! 早い話が強制肥料された、脂の乗った鴨の肝臓…。
日本語で説明するとあんまり食欲がわかないが、「FOIE GRAS(フォアグラ)!」とフランス語にすると早くもよだれが…。 「梅干し」と言われると口の中が酸っぱくなるのと一緒だな。

フェスティバルではぼくらは土日/二回公演だ。前日の仕込みは夜中の2時半までかかり、日本から戻ったばかりのぼくのからだは疲労と時差ぼけでボロボロ。初日の昼は体調の事も考えパスタだけにした。

初日の公演は大成功に終わる。町を歩いているといろいろと声をかけられ、すばらしい感想を頂いた。おかげで僕らはちょっとテングになる。

最終公演本番前、調子に乗った余裕の僕らは、トランポリンを使ったソロ作品で参加しているマチュランとともにレストランへ。
木々に囲まれた中庭のテラスでフルコースのメニュを頼んだ。前菜では2センチほどの厚みのあるフォアグラが三切れもでてきた。それをトーストされたパンで食べ、メインは「キュイス・ドゥ・キャナール(鴨のもも肉」。そしてとどめのデザートは「ドゥブル ショコラ(チョコレートケーキの中に、熱いホワイトチョコレートが溶けた代物)」。もう、とろけまくりのコース…。
最後のカフェまで飲んで、ふと時計をみたら、本番二時間前!!

大急ぎでリハーサルして本番ギリギリで準備をして、メイクを終えて舞台に向かったら…、しまった!舞台に明かりがすでに入っていて、なんとそこにいなきゃいけない僕らがいない!!!、そしてもう一度照明が落ち、再び再開。あわてて舞台に入るが僕らの動揺は隠せない。最後までやったが、いままでで最悪の公演だった。

そのあとの反省会では結局、本番前にフォアグラ食って悠長にしていた僕らがいけなかったということになる。反省しても失敗した公演はやり直す事はできない…、みんな暗ーい雰囲気。おいしかったフォアグラのせいではないけど、今回の失敗を象徴している食べ物になってしまった。今後フォアグラ食べるたびに今回の公演がにがいおもいでとなって蘇ってくるだろう。もうトラウマだ。

打ち上げはフォアグラ無しの冷たいサラダのみ…。でもフォアグラよりもおいしく感じたのはなぜだろう。

本番あんなんでも、いくつか取材が来た。フランスの舞台芸術雑誌「L'art de mouvement」の9月、10月号あたりに記事が載るらしい。こないだはl'expresseにも大きく出た。そしてヌーボーシルクの月刊誌「art de la Piste」の今月号にも僕らの事が載っている。

おいしいフォアグラを食べるにはおごりは禁物、みなさんもフォアグラで人生を失敗しないように…。

| フランス公演 | 01:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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