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カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

2007 04/30

ペンギンの夢

久々に家に戻ってきた。

ロワール地方の劇場で作品づくりして、パリ郊外で子ども達にワークショップして、またロワールに行って、昨日帰ってきて、今日からパリ郊外でダンスカンパニーの公演のリハーサル。
作品づくりと違って、出来上がっている作品の練習と本番なので、やっと楽できるー!と思っていたら、セネガル人ダンサーが二人いない!!!

この作品、セネガル人ダンサーが4人出演しているんだけど、そのうちの二人がフランスへの入国ビザを却下された。
現地のフランス領事館いわく「彼らは密売人の疑いがある」とかで、とにかくダカールで足止めを食らっている。他のセネガル人のダンサーは無事にヨーロッパに入国できたのに、なんで彼らだけ?しかもかれこれ8年もヨーロッパでダンサーとして仕事しているのに!

フランスは大統領選挙を控えた大事な時期で、彼らはイスラム教徒だし、テロを警戒してのことかもしれない。でもそんな事を公言したら、よけいイスラム教徒を刺激するので、「密売人の疑いがある」という理由を作り出したとしか考えられない。
それはホントに十分考えられる話しで、彼らは今までもビザをとるのに苦労しているけど、なんとかヨーロッパで仕事をしてきていた。
それが今回に限って「密売人の疑い」だ。

フランスのダンスカンパニーの仕事で、フランスの公立の劇場で仕事するのに、こんな足止めをするなんて、国にとってもフランス人の観客にとっても損失じゃないかと思う。

そのダンサーは「自分の腕を切って無実を証明する!」と過激なことを言っているけど、そんな事してもフランス領事館がビザを出すとは思えないし…。とにかくこういうところが本当にフランスはひどい! 

自分も前だったら何の問題もなかった10年カード申請を、こないだ「収入が不規則である」という理由で県庁で却下されたばかり。アーティストなんて不規則で当たり前、生活成り立たせてるだけでも大変なんだぞ! でもそんな事をボビニーの県庁で言ったら、すぐに警察が出てきて何処かに連れて行かれてしまう。
治安を良くするのは良いけど、物言いする人間を排除するために警察権力がすぐに介入するのはどうかしている。本当にこのごろのフランスは外国人に対してひどい話しは山ほどある。

とりあえず、本番を4日後に控えた僕らは、彼ら無しのニューヴァージョンを作らなければいけなくなってしまった。 やっと作品づくりに解放されたと思ったのに、またまた作品づくりか…トホホ…。

とにかく大統領選挙まであと一週間。やるならさっさとやってくれ。

これ以上ひどい国になったら、残念だけどもう住んでいられない…。そのときは国家権力があまり介入できなさそうなところ…、そうだなぁ北極か南極あたりはどうだろう…。 でも温暖化で住めなくなるのも時間の問題かな。昨日、夢の中で見た将来の夢はペンギンに生まれ変わることだったのに、それも叶わぬ夢になるのか…。 さっさと寝て、いい夢見る事にしよう。                                      thumb_1177879088.jpg

ロワールの海岸 

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