カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

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サイーダ公演中止! レバノン公演

レバノンから帰ってきました。                                                  thumb_1123495507.jpg                                                                                              写真はイスラム教がもっともさかんな街サイーダでの舞台設営時の途中休憩でパレスチナ人、レバノン人達と。 ベイルートから40キロほどいった、最初の公演地<ダル・エル・カマール>は1000メートル以上の高台にあるカトリックの街だ。 前情報があまりにすくなく、中止にするかどうするか迷ったが、結局公演することになった場所だ。 当日、お客さんこそ少なかったが野外公演だったこともあり、周りの建物の屋上からゲリラ的にみているひとが沢山いたのがおもしろかった。 有料の公演だとお金持ってるひとしか観に来れなくて、この国の地方都市だとお客さん集めるのまだまだむずかしそうだなあ。 2回目の公演地<サイーダ>はイスラム教がさかんな街。 いったいぼくらはどう受け入れられるのか、最初は心配だったが、街の人達がどこでも話しかけてくるわ、子供はあつまってくるわ、路上で地元の人と立ち話していると、誰かが紅茶もってきてくれるわで、みんな僕らとコミュニケーションをとりたがっているのがよく分かった。 しかも公演は入場無料で街の中心に建てられた野外劇場で行われる(地元の銀行がビックスポンサーになっている。太っ腹!)。  街の少年達に「この国は面白いことがなにもないから、みんな君たちの公演を楽しみにしているんだよ!」といわれ僕らもやる気が俄然湧いてきた。 よーし、やっるぞー! と燃えていたら、公演当日に突然中止になってしまった…。どうやら同じアラブの同胞サウジアラビアの王様が亡くなって、国全体で喪に服すことになってしまったようだ。ああ、ショック、、、もちろん公演中止になったことが…。 しかしあいかわらず街には活気があるし、いつも通りの生活をしている。 「レバノンが喪に服すことは政治的な事がまず理由だから、おれたちは関係ないよ」と宿の受付のにーちゃんがいっていた。 子供達はわざわざ僕らの宿までやってきて、中止のしらせをきいて悲しそうだった。…そうだよな、みんな悲しいんだよ…。でもどうすることもできないやるせなさ…。 ここレバノンでは新しい出会いがあった。毎日のように、オーガナイズに関わっている人達と食事を共にすることで、この国の現状もみえてくる。 ものすごく大雑把に説明すると、キリスト教とイスラム教が二大宗教で、お隣からやってきたパレスティナ移民の問題のことで国の意見が二つに分かれ、長い長い内戦を経験したのち、イスラエルに占領され、そしてシリアに占領されていた。 シリアが撤退したのはつい今年の二月のことで、そのきっかけになったレバノン元大統領暗殺は記憶に新しい。現在イスラエルとは停戦状態にあるが、南レバノンはまだイスラエルに占領されている。レバノン人のヒーロー「ヒズボラ」というゲリラがその為にイスラエルと非公式に戦っている。 空港はどこでも出入国のパスポートチェックがあるが、レバノンはイスラエルのスタンプがあるとスパイとみなされ入国出来ない事になっている。 生まれて初めて、中東問題というのを肌で感じる事ができた今回のツアー。 ベイルートの町には近代的な建物とは対照的に、砲弾で蜂の巣になった壁をそのまま残して使っている建物がまだ多く見られるし、車の運転手が信号をあまり守らないのは内戦時代の名残で、信号で止まると狙撃される恐れがあったからだそうだ(今は狙撃されることは無くなったけどね…)。 舞台設営は多くのパレスティナ人が一緒に働いてたし、レバノン人の中にはアラブとユダヤとヨーロッパの血が流れているひともいるし、キリスト、イスラム以外にもさまざまな宗教があって、まさしく人種、宗教のるつぼだ。 ほんと、彼等がはやく平穏に暮らせる時がくるように願います。いまでも以前に比べるとものすごく平和らしいが…。 嬉しかったのは「アンタアホヤ!(おれの兄弟!)」がここでも通じたこと。さすがアラブ語圏!仲良くなったアラブ人に言うとみんな喜び、日本語の意味を教えるとさらに楽しんでくれる。 来年、中東ツアーの話が来ている。スケジュール等がうまくあえば、レバノン、シリア、ヨルダン、エジプト等をまわれるかもしれない。インシャ・アッラー!

| レバノンツアー | 18:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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