カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

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ここがフランスとドイツの国境だ!

ドイツとフランスの国境 ライン川を超える                                                                              thumb_1097547036.jpg              橋を渡って国境を越えられるなんて…。島国育ちの僕としてはチト感動…                                           そう、ここはまさしく国境線の上。左にいる花子さんがいるのはドイツ側、右にいるマネージャーのジェフはフランス側で、ぼくはどっちでもないまさしくど真ん中。すなわちぼくはフランスにいると同時にドイツにもいる。                                                   もしぼくがここで事件を起こしたら、どっちのポリスにつかまるんだろう…。左手で悪い事をしたらフランスの警察で、右手だったらドイツ警察に捕まるのかな? 裁判は??もしかしたら<EU>の法廷で裁かれるのかな…。                                                   <フェスティバル/jardin des deux rives>                   ぼくらの今回の公演地はフランス/アルザス地方の町ストラスブール。ここは歴史的にもドイツになったりフランスになったりと、両国間の歴史を語る時にはけして外せない町だ。                                 今回参加のフェスティバル[jardin des deux rives(両岸の庭)]は、この両国と、EUからのお金でオーガナイズされている。三月から始まったこのフェスティバルはありとあらゆるジャンルのイベントがあって、とくにコンテンポラリーサーカスに力を注いでいて、ぼくらはそのフェスティバルのラスト。トリですトリ!(といっても最終日のためか、昼から夜の12時まで全部で7カンパニーの公演がある。)                                            <フェスティバルで公演鑑賞>                         一日前に着いたので、他のカンパニーの作品も色々観てみた。          観客の半分はドイツ人だ。そのせいなのか、もしくはこの地域の気質がそうなのか、けっこうみんなおとなしい。 ただしカーテンコールはだいたいどの公演も盛り上がっていた。 ある作品では、クラウンのジョークがドイツ人の気持ちを逆なでして、観客が本番中に帰ってしまう!なんていう事もあったみたいだ。こうやってお互い勉強していくのかな…。                                                                  <はなこ…>                               今回、パリのサーカス学校で研修している、同じ日本人のハナコと一緒だったが、かなりはしゃいで大変だった。例えばマネージャーの「ジェフ」と三人で、国境渡ってドイツ側に行った時の事。気が着くとハナコがいない?!と思ったらどっかで写真を撮っていてはぐれたらしい。                       ホッとして出発するが、町中でまたハナコがいない? と思ったら人込みに埋もれていた。(ハナコはすんげーちっちゃい!だからすぐに見失ってしまう。ハナコ、ネタにしてゴメン)。                               本当に、チョコマカチョコマカ落ち着かなくて世話が焼ける。その反面不思議と人を元気にさせるし、和ませるなにかがある。ヨーロッパにいるとそれがフランス人とのコミュニケーションのなかで生きている!じつはすごいやつ!                                                <またあう日まで>                             フェスティバルの参加アーティスト達と、終わったあとは恒例の打ち上げ!4分の一は知ってるアーティストで、知らない相手でも、酒飲んで話せばサーカス関係者はすぐに友達だ(※酒が無くても友達になれます)。最後は近くのサーカス学校の先生が来て「これからオレんとこ来て一緒に飲もう!」と、言われるがままに連れて行かれた。サーカスの教師を育成するサーカス学校で、大きなサーカステントが三つもある。そこの横の食堂にいき、みんなでまた飲んだ。                                                    ダーツがあったのでみんなで遊んでいたのだが、みんな足に乗っけてなげたり後ろ向きで投げたり…。芸人は芸人なりの遊びかたがある…。                                                   ふと考えると、ここは国境ちかくで、民族間、国家間で争いの絶えなかったところだ。だけどいま、こうしてここで酒飲んで遊んでいるのはフランス人、ドイツ人、アラブ系もいるかと思えば、僕らアジア系もいる…。こういうときにふと感じる事がある。言葉に出すのは難しいけど、あえていうと「世界は一家、人類は皆兄弟」…。笹川会長のクシャクシャの笑顔が浮かんでしまうし、この言葉じゃクサ過ぎるぐらい偽善な感じがする。                              あえていうなら、「みんなが共有できる瞬間」は人種を問わず存在する。ということだろうか…。                                                                       以前にカンヌ近くの、身体障害者達のフェスティバルに出演したあとに、かれら障害者達と馬小屋で、朝まで酒飲んで踊り明かした。その時の彼等の音をとらえる感覚や、動く感覚の鋭さにつられてひざがガクガクになるまで踊らされてしまったことがある。最後はまるっきりこっちが障害者になってしまった。この時も感じた気持ちと一緒だ。                                                                        <EU,ヨーロッパ共同体の意味>                       ヨーロッパの国々がものすごい苦労をして、なんでEUとして一つになりたいか…。経済のため、他の地域に対抗するためと言う理由もあるかもしれない。だけど「二度と悲惨な戦争を繰り返さないで、みんな仲良くしようよ」、というのが国民レベルでの思いであるような気がする。                                                               ぼくもフランス人と一緒に仕事したりしてむかつく事はよくあるし、日本人同士にだってある。でもそんな気持ちは、作品を作る度、公演をやる度に消える。そんなささいなプライドよりも、みんなで協力して創りあがったもののほうが、感動するし価値がある。                                                                       うーん、まずい。こういう話になると終わらないので、ちょっと無理矢理まとめ…。                                      フランス人とドイツ人の観客が一緒になって、楽しんだ今回のフェスティバル。世界のニュースにも流れない、小さな出来事かもしれないけど、確実にあたらしい歴史を刻んだのは確かだ。単なる隣人としてではなく、友人同士としてのフランスとドイツの歴史を…。

| フランス公演 | 11:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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