カナイケイスケ

サーカス・アーティスト「金井ケイスケ」、またはパフォーマー「ケイスケ」のページ

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ペンギンの夢

久々に家に戻ってきた。

ロワール地方の劇場で作品づくりして、パリ郊外で子ども達にワークショップして、またロワールに行って、昨日帰ってきて、今日からパリ郊外でダンスカンパニーの公演のリハーサル。
作品づくりと違って、出来上がっている作品の練習と本番なので、やっと楽できるー!と思っていたら、セネガル人ダンサーが二人いない!!!

この作品、セネガル人ダンサーが4人出演しているんだけど、そのうちの二人がフランスへの入国ビザを却下された。
現地のフランス領事館いわく「彼らは密売人の疑いがある」とかで、とにかくダカールで足止めを食らっている。他のセネガル人のダンサーは無事にヨーロッパに入国できたのに、なんで彼らだけ?しかもかれこれ8年もヨーロッパでダンサーとして仕事しているのに!

フランスは大統領選挙を控えた大事な時期で、彼らはイスラム教徒だし、テロを警戒してのことかもしれない。でもそんな事を公言したら、よけいイスラム教徒を刺激するので、「密売人の疑いがある」という理由を作り出したとしか考えられない。
それはホントに十分考えられる話しで、彼らは今までもビザをとるのに苦労しているけど、なんとかヨーロッパで仕事をしてきていた。
それが今回に限って「密売人の疑い」だ。

フランスのダンスカンパニーの仕事で、フランスの公立の劇場で仕事するのに、こんな足止めをするなんて、国にとってもフランス人の観客にとっても損失じゃないかと思う。

そのダンサーは「自分の腕を切って無実を証明する!」と過激なことを言っているけど、そんな事してもフランス領事館がビザを出すとは思えないし…。とにかくこういうところが本当にフランスはひどい! 

自分も前だったら何の問題もなかった10年カード申請を、こないだ「収入が不規則である」という理由で県庁で却下されたばかり。アーティストなんて不規則で当たり前、生活成り立たせてるだけでも大変なんだぞ! でもそんな事をボビニーの県庁で言ったら、すぐに警察が出てきて何処かに連れて行かれてしまう。
治安を良くするのは良いけど、物言いする人間を排除するために警察権力がすぐに介入するのはどうかしている。本当にこのごろのフランスは外国人に対してひどい話しは山ほどある。

とりあえず、本番を4日後に控えた僕らは、彼ら無しのニューヴァージョンを作らなければいけなくなってしまった。 やっと作品づくりに解放されたと思ったのに、またまた作品づくりか…トホホ…。

とにかく大統領選挙まであと一週間。やるならさっさとやってくれ。

これ以上ひどい国になったら、残念だけどもう住んでいられない…。そのときは国家権力があまり介入できなさそうなところ…、そうだなぁ北極か南極あたりはどうだろう…。 でも温暖化で住めなくなるのも時間の問題かな。昨日、夢の中で見た将来の夢はペンギンに生まれ変わることだったのに、それも叶わぬ夢になるのか…。 さっさと寝て、いい夢見る事にしよう。                                      thumb_1177879088.jpg

ロワールの海岸 

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| 分類なし | 05:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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演劇人とフランス語

最近またフランス語がしゃべれるようになった気がする。                                                       フランス語習得にはフランス人と恋愛するのが一番早いというけれど、日本人の奥さんももらったし、永遠にその機会には恵まれそうもない。                        僕の最近のフランス語上達は彼、セバスチャン・ララーヌのおかげだろう。           彼と出会ったのは、もう6年前の事になる。                                                        ロワール地方の海岸線にて                              thumb_1176408512.jpg                                                                         彼は演劇講師の助手として、シャロンのサーカス学校にやってきた。アシスタントといってもクラスを二つに分けて、その一つを彼が受け持っていたので、ほとんど講師としてやってきたようなものだ。そして僕はその時、うまれて初めてモリエールのドン・ジョアン(ドン・ジョバンニ)の大本読み合わせをさせられた。 
大本読みと言っても僕の当時の語学力では、古典のフランス語はかなり難しくて、順番がまわってきても「ジュ…、ジュ…、ジュ…、このさきどうやって発音するの?」ととなりのヤツに聞いたり、「たんま…」といって辞書を開いたりして、完璧に授業妨害をしていた。

でも彼は、そんな僕にも一生懸命フランス人に説明するように、熱心にあれこれモリエールについて説明してくれた。あまりに熱心なので、さっぱりわからなくても「ウイウイ、メルシー、アリガトウ」と切り抜けたのを覚えている。

その後もストラスブールの演劇学校との合同授業に、彼は講師としてやってきて、いろいろと僕を悩ませ楽しませてくれた。でも「いい人だけど、この人のしゃべりにはついていけない…」と思っていた。そもそも彼も含めフランスの演劇人はホントに良くしゃべる人が多く、当時の僕にとってはもっとも苦手とする人達だったのである。

しかしなぜか彼との縁は続いていく。
オキハイクダンの最初の作品の演出を彼が引き受けてくれたり(この時のダメだしは半分以上理解していなかった!)、東京までノーギャラで来てくれて『くるくるシルク』との企画にも参加してくれたし(通訳も半分ぐらいしかできなかったような…)、そのあとは札幌の仕事も演出を頼んだのに企画の段階から一緒にやってくれたし、引っ越しもしてくれて、電動ドリルもかしてくれて、メシも何度か頂いて、おとといはフランス語独特の台詞教室までしてくれた。

おまけにパリならどこでも自転車で駆けつけてくれる。なんていいやつなんだろう、セバスチャン・ララーヌ!

最近僕のフランス語は彼のおかげもあって、さらに上達したようだ。 特にダメ出しや、他の作品を批評するときの言葉選びが、なかなか細かくて、それを理解するためさらに僕のフランス語はますます上達する。しかも彼は身体感覚もかなり良く、言葉も体全体から発せられるようだ。演劇の世界だけにとどめるのはホントに勿体ない人材だ。

そして彼の日本語も日々進化している。
「スイマセン、ボクノニホンゴ、エットォ…、ダイジョブデスカ?コノヤロー!バカヤロー!」と敬語を使いつつ暴言も吐けるようになった。

来週からロワールで一緒に稽古をはじめることになっている。彼の日本語の練習じゃなくてもちろん新作のための稽古だけど…。




| サーカスの世界 | 05:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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フランスの香り

フランス産のフロマージュやワイン、食材に独特のこだわりの風味や味があるのと同じように、それらの食材を食べた人間の身体を通して、生産されるオナラの匂いにも独特の香りがある                                                                             初めてフランスのその香りの違いに気づいたのは、サーカス学校の同窓生達とツアーでまわったサーカス「シルク・トレーズ」の公演中の事だった。                                                       そのシーンは僕たちの中では「formi(アリ)」と呼ばれていて、その名の通りみんなで隊列をつくりアリのように進んでいく。                                                          背中を丸めていたり、四つん這いになったりしながら、前のヤツのおしりが自分の頭の前25センチぐらいのところにあって、自分のおしりのすぐあとには、また誰かの頭がある、という具合で歩いてゆくシーンだ。                                                そして僕はそのメンバ-14人の隊列の中でも後ろの方にいた。                                              ある時、公演が20回を超えた頃だろうか。                                                        その「formi(アリ)」のシーンでいつものように隊列を組みながら歩いていたとき、前から強烈な香りが漂ってきた。                            こ、これは、オナラだー!と心の中で叫ぶが、他の出演者にも、ましてやまわりの観客にもいっさい僕の心の叫びは聞こえない。                                                         一瞬なにが起きたかわからなくなってめまいを覚えるほどの濃い香り…。日本でも嗅いだ事がないぐらい鋭く、どこかあたたかく、濁流のように鼻から流れ込んでくる。                                                          今すぐにでもそこから脱出したかったが、今は本番、芸のためなら呼吸も止める。しかたがないので呼吸を止めた。                                   そして後戻りもできないまま、その「香りの爆心地」へアリの行列として向かって行く…。                                     途中他の出演者の顔が浮かび、頭の中で犯人探しをはじめてしまう…。                      (い、いかん、演技に集中しなければ…)  と、頭の中の妄想は追い払ったものの、身体は限界へと向かっていた…。           (だ、だめだ、 これ以上呼吸は止められない…)                                           「ぶはーっ!」しょうがないので口で呼吸をするが、どうしても鼻に香りがやってくる。ほっぺたの筋肉が頭の指令に逆らって歪み、ひきつっていくのが感じられる。                                       しまった、完全に汚染地域にはいってしまった…。どうしようもなくひどい気分だし身体に力が入らない…。どうやら直径13メートルの円形ステージにかなりの範囲で広がってしまったようだ。香りの犯人に対してあきれるどころか憎しみさえ抱いてしまう…。                                                     10分ほどの「formi(アリ)」のシーンを終え、舞台裏に戻ったときに吸った空気のなんとうまい事。空気がこの時ほどおいしく感じた事はない。
                                             カーテンコールを終えた後の楽屋は、当然この事件の犯人探しで大騒ぎ。他の出演者にとってもこの匂いは強烈だったようだ。普段から言いたい事いっている仲間だけど、この時ばかりは事の重大さに気づいたのか、誰も自首してこなかった。                                                   結局犯人は見つからなかったが、この日を境にこの『本番中オナラ事件』は続いてゆく。                                    ほぼ毎回のごとく、誰かがこの「formi(アリ)」のシーンでオナラをする。しかも強烈な香り。きっと四つん這いの姿勢がリラックスしすぎて良くないのかもしれない。                                しかしこの匂いには共通点がある。 そしてある日自分も同じ香りのオナラをしている事に気づいた(本番中はぼくはしていません…、一応)。                                      当然ツアーの間は、専門の料理人達がいて、色々ご飯を作ってくれる。                    なので早い話しがみんな同じ釜の飯を食っていて、そこから産まれる香りも同じであることは間違いない。                         そして、もっとも強い匂いを発するのはハード系のチーズ。特にフランスのフロマージュ「コンテ」や「カンタル」! しかも楽屋にも何種類ものフロマージュとバゲット(フランスパン)が常備されていたし、食べる量も朝から晩まで半端じゃなかった。           チーズもワインもショコラも胃の中でごちゃ混ぜになっているんだから仕方ないか…。                                               公演を60回超える頃になると、それぞれがオナラをしてしまった後は、自己申告をするようになっていく。しかもそんなことに怒るヤツは誰もいない。みんなのほとんどが、そのシーンでのオナラ経験者になってしまったのだから。                     そしてその香りは出演者もスタッフも、同じ旅をしているもの同士、みんな知っている匂いになっていた。                                                                   今でも、ハード系のチーズ、特にコンテやカンタルを食べると「シルクトレーズ」の公演を思い出す。                                                       thumb_1176072525.jpg

こないだ近所のマルシェで買った、ヤギの生乳でできたチーズ「シェーブル」の食べかけ。 これも食べ過ぎたら、きっと強烈な香りのヤツが後で出てくるでしょう。
本番前は控えよっと。

| サーカスの世界 | 07:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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お花見

thumb_1175375362.jpg                                                                                      サハラには桜はないかもしれないが、こんな花は咲いていた。 はじっこの荒野みたいなところだけど…。つい一週間前のはなし。















| 分類なし | 06:08 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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2007年公演スケジュール

☆2007年のスケジュール

[Gai-Kotsu]/Squelette
自身のカンパニーOKIHAIKUDANの新作、2007年9月初演。現在も作品発展中。

[Champ de forces]
コンテンポラリーダンスのカンパニー、エディー・マーレムのUn champs de forceに出演。2006年10月初演

[Amour]
ダンスカンパニー、ジョエル・ブウヴィエ(旧カンパニー・レスキス)のサーカスとダンスのコラボレーション作品 AMOUR に参加。2008年5月発表予定

2007年
1月 ビュル・シュル・イヴェット(フランス)にてレジデンス、ソロ作品[Gai-Kotsu]制作期間

2月 コンブ・ラ・ヴィルにてレジデンス、ソロ作品[Gai-Kotsu]制作期間

3月 ビュル・シュル・イヴェット(フランス)にて、制作途中のソロ[Gai-Kotsu]を発表

4月ラ・ロッシュ・シュル・イオン(フランス)にてレシデンス、ソロ作品[Gai-Kotsu]制作期間

5月4、5日パリ郊外 エヴリー(フランス) [Champ de forces
5月10日 ルーアン(フランス)[Champ de forces]
5月22日 フォア(フランス)[Champ de forces]

6月8日 ビュル・シュル・イヴェット(フランス)[Gai-Kotsu]

7月 リヨン/シュブジスタンスにてレジデンス、ソロ作品[Gai-Kotsu]制作期間

8月4日 ペリグー/マイムフェスティバルMIMOS(フランス)[Gai-Kotsu]20分ショートヴァージョン

9月パリ日本文化会館にてレジデンス、[Gai-Kotsu]制作期間 
9月11、12日 パリ日本文化会館(フランス)[Gai-Kotsu]

10月31日〜11月8日 フレンヌ/Fresnesパリ郊外にてレジデンス、[Gai-Kotsu]制作期間

11月16日 ペルピニャン(フランス)[Champ de forces] 
11月20、21、22日 TNTトゥールーズ(フランス)[Champ de forces] 
11月26日トリエステ(イタリア)[Champ de forces] 
※講師として24、25日にイタリア/トリエステでワークショップ
11月30日 ゴネス(パリ郊外)[Gai-Kotsu]

12月4、5、6日 コンブラビル(パリ郊外)[Gai-Kotsu] 

2008年
1月15日16日 メイラン(フランス)[Champ de forces] 

2月 イゼール(フランス)フェスティバル・テアトロ・ジェスチュエル[Gai-Kotsu]予定
2月 レイキャビク(アイスランド) フェスティバル [Gai-Kotsu]予定

4月、5月 ジョエル・ブウヴィエ(旧カンパニー・レスキス)のサーカスとダンスのコラボレーション作品 [Amour] 製作期間 

5月23、24日[Amour]/カンパニー・ジョエル・ブウヴィエ新作発表 ソー(フランス)

    





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